北の森に、約70年ぶりに誕生した清酒蔵 日本酒好きを興奮させるドラマが ここからいくつも、生まれていきそうな予感です

北の森に、約70年ぶりに誕生した清酒蔵 日本酒好きを興奮させるドラマが ここからいくつも、生まれていきそうな予感です

■品名:ウパシ/アぺ
■醸造元:森ノ醸造所
■味の特徴:ウパシ 瓶内二次発酵特有のまろやかで優しい味/アぺ バーボン樽による熟成が効いた重厚な味
■香りの特徴:ウパシ 柑橘やハーブを思わせる爽やかな香り/アぺ バーボン樽由来の香ばしさ

北海道蘭越町に新たな蔵元の誕生に、もとはし店主は昂った!

北海道南西部の後志地方、ニセコ連峰と尻別川に囲まれた米どころ・蘭越町にある森ノ醸造所様。「店主おすすめのお酒を紹介するページを作ろう」という計画が生まれた当初から、ぜひとも取り上げたいと思っていました。なぜなら、2025年に産声をあげた新しい清酒蔵だからです。今の時代、新規に「清酒製造免許」を取得し、清酒蔵をつくる許可を得ることは、とてつもなく難しいのです。年々、日本酒の国内消費量は減っていますからね。

日本酒を愛する身としては切ない限りのそんな時代に、なんと約70年ぶりに登場した新しい清酒蔵。それが森ノ醸造所様なんです。この快挙(というか、もはや奇跡)を成し遂げた背景には、蔵元の北原さんが打ち立てた「地域資源を活かした強い事業計画」があったとのことです。話を聞いた時には「日本酒界に新たな希望が現れた!」と興奮しました。いてもたってもいられずに、つてを辿って、真冬の時期という事でもあり、最初はWEB面談という形で北原さんと初接見をさせて頂きました。北原さんは「70年ぶりの新規清酒製造免許取得と言う言葉が一人歩きしてる・本質はそこじゃない」と仰っておられました。確かに造る・創る・森ノ醸造所様のお酒に関わる全ての方々にとってはあくまでも手段であって目的ではないのです。森ノ醸造所様が見据える未来は私・もとはしの想像をはるかに超える所を目指していることでしょう。

この場所でつくる意味が確かにある
北の森から、届く幸せ

その名の通り、森の中に佇む森ノ醸造所様。多種多様な木々が育ち、小川が流れる「生命の源」のような場所です。縁あって蘭越町で酒造りしようと一念発起した北原さんが、清酒蔵に適した土地を探して車を走らせていた時、この森を見つけて「ここしかない!」と直感したそうです。

森ノ醸造所 醸造家 北原亮庫さん

原料は、地元産のお米「らんこし米ななつぼし」。無農薬無化学肥料の有機栽培だそうです。北の森の美しい水と空気の中、一粒一粒に向き合って醸し、生み出されるお酒は、まさに唯一無二。初荷が届いて一口飲んだ瞬間に、感動で涙が出そうでした。

というわけで、北の森から幸せを届けてくれる森ノ醸造所様のお酒を、2回に分けてご紹介していきます。

雪の繊細さ、火の重み

今回は、森ノ醸造所様の主軸である「Sparkling Sake(発泡性日本酒)」から、2本ご紹介。ウパシ(upas)とアぺ(ape)です。神秘的な響きのある名前は、どちらもアイヌ語で、ウパシは「雪」、アぺは「火」を意味します。

UPAS(ウパシ)雪2025
APE(アペ)火2025

ウパシは、瓶の中で泡と共に舞う滓が雪のように美しく、見た目にたがわず、口当たりも繊細。対してアぺは、熟成が効いたパワフルで重みのある味わいです。

ペアリングとしては、透明感のあるウパシは、前菜の繊細な味を邪魔しないので食前酒に……。しっかりした味のアぺは、イタリアンなど濃厚な料理に……。と、言おうと思えば言えますけど、あんまり聞かないでほしいですね(笑)だって「これはこういうものに合う/合わない」と、私のセンスで可能性を狭めてしまうのは、もったいないですから。それくらい、懐の深い2品なんです。

強いていえば、特別な日のごちそうを、もっと特別にしたい時に、おすすめです。

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